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『ダイアリーズ』PRE ISSUE版。いわゆる創刊準備号です。4月中旬、地下鉄丸の内線銀座駅にある本屋さんで見つけ、タイトルに惹かれて買ってみました。680円。他の地域の書店では置いてないところもあったので、市場調査を兼ねているのでしょう。

内容ですが、ダイアリーズというタイトル通り、1日1ページの日記帳(予定表?)形式で、政治や環境、美容、ファッション、観光、グルメといった、ありとあらゆる分野を、一ヶ月のページ数分(5月なので31ページ分)、コラム形式で紹介されています。レイアウトも日記帳のように横に薄い罫線が入っています。それ以外にも、編集長突撃レポート風の記事や、ロンドンに関する特集ページもあります。あと、広告がやや多く感じます。スポンサーがらみでしょうか。

買ってすぐに一通り目を通しました。雑誌を閉じ、読後に思い出せたのが「プレッピー」。ファッションを紹介するページで、見出しは「MODERN PREPPY」となっていました。そういえば今キムタク主演「CHANGE」で主人公の「あさくら先生」がプレッピーぽいスタイルです。

その他の記事ですが、あまりにも多岐に渡りすぎて、どういった情報だったのか覚えていない。どれが面白く、どれがつまらなかったのか、頭の中で選びようがない。大和証券のCMでいうところの「決定回避の法則」を実感しました。

5月に入ってから、せっかくなので『ダイアリーズ』のタイトル通り、1日から一日一ページの雑学的記事も読んでみました。執筆されたのがおそらく今年初め頃だと思われますが、5月の日本、または世界の関心事とほとんど無縁のような記事が多く、興味がわかない。フォーマットとしてのコンセプトはとても面白いのですが、内容がおいついていないという感じです。

この雑誌の母体、『東京カレンダー』で有名なアクセス・パブリッシングです。『東京カレンダー』は、インターネットの影響で次々と雑誌が廃刊になっていく時代に創刊され、成功した雑誌の一つ。成功した理由として考えられるのが、単に流行ものを紹介する情報誌としてではなく、あまりにも増えすぎた情報をきちんと整理し、「目利き」のような観点で良質なものだけをとりあげるといった「情報コンシエルジュ」としての役割を全面に打ち出した点だと思います。

そもそも雑誌や書籍というメディアは、ライターや編集者、デザイナーなど、多くの人の手がかかっている分、情報も整理され、紙面も読みやすくなります。記事の信憑性も問われるため、確実な情報しか印刷されません。そのあたりがインターネットと確実に異なるというのを、『東京カレンダー』という雑誌は人々に気づかせたといえます。これまでの情報誌の概念を変え、これからの雑誌の役割を具体化したといえるでしょう。

ただ、アクセス・パブリッシングという会社はインターネットとはまったくの別路線かというと、決してそうでははない。親会社はiモードで採用されているブラウザを開発した株式会社アクセスです。NetFrontというブラウザを開発し、『東京カレンダー』というコンテンツを提供する。とてもうまい戦略だと思います。

さて、話は戻って『ダイアリーズ』。創刊号は8月だそうですが、特集は「2008年宇宙への旅(前編)」。世界中オリンピックという中、どうやって読者を宇宙へ導いてくれるのでしょう。すでに準備に入ったと思われる一ヶ月分のダイアリー記事もどうなるのでしょう。ダイアリーズというフォーマットでの雑誌、成功すればとても面白いものになると思うので、期待してしまいますね。
Update: 01:47, May 24, 2008 | Category: Book | edit | write your comment about this entryWrite | read the comment about this entryRead(0) | rssRss