TORADOS品質
TORADOS品質
制作中の書籍の翻訳原稿があがってきた。さっそくチェックしたところ、なにやら日本語があやしい。同じ単語の繰り返しが不規則にあったり、助詞が不自然に多かったり・・・訳があっているかどうか以前に、文章の様子が変なのだ。そういえば、翻訳をお願いした会社はTORADOSという翻訳システムを導入していると聞いた。おそらくそのシステムに読み込ませ、機械訳としてあがった文章を人間が一通り素読みしただけなのだろう。
締め切りが目前なので、やり直しさせるわけにもいかず、結局すべて自分で訳し直しの徹夜作業。人間の言葉は人間が訳すという、一番ノーマルな形式である。
今回の書籍の発注元は某メーカー。翻訳をお願いした会社はそのメーカーの仕事を以前やられていたようで、担当の方は「メーカー様の翻訳業務については、うちはノウハウが十分たまっていますから」と強調されていた。だが、話をきいているうちに、それは業務全体のワークフローのノウハウのことだとわかった。「効率」という言葉を多用されていたが、その方法だと確かに多くのページ数を早く訳す(というか、こなす)ことができるかもしれない。しかし、いくら「効率」的に翻訳をこなしたとしても、品質が悪ければ結局だれも読んでくれないだろう。大量生産ラインで車をたくさん作っても、品質が悪ければ売れないでしょ。
それにしても、TORADOSを導入している翻訳会社というのは品質をどのように保っているのだろうか(最終的にやはり人間が原稿と突合せてチェックするのだろうか?そのやり方ならば、最初から原稿突合せで訳していった方が手間が省けそうだが・・・)。便利なツールであるに違いないが、今回の件でTORADOS不信になりそうである。







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